FREDDY

アンダーワールド:ビギンズのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

パトリック・タトポロス監督がローナ・ミトラの主演で制作したアクション・ゴシック・ホラー『アンダーワールド』シリーズの第3作である本作は、2つの種族が生まれてから20年後に勃発した吸血鬼族と狼男族の戦争の最中に生まれ、これまでの狼男族とは違った"才能"を見出した吸血鬼族の長老ビクターの思惑により強制された飢餓の苦しみから人間の奴隷を襲い、"血液感染"によって誕生した新しい不死の種族・ライカンの始祖となるも奴隷として過酷な日々を過ごしてたルシアンと、ビクターの娘でありながらルシアンと道ならぬ恋に落ち、ある"掟"を破り地下牢に幽閉されたルシアンの処刑が間近に迫っていたことで、ルシアンとの関係を知り野心を募らせていた、評議会で書記を務めるアンドレアス・タニスと密約を交わし彼の協力を得ながらルシアンの城内からの脱走を企てた処刑人のソーニャを主軸に、運命に翻弄され引き裂かれていく2人の姿や、ルシアンとソーニャとの間に生まれ、後に吸血鬼族の処刑人となるセリーンが背負うこととなった宿命を描いた作品となっているのだが、今作は前作、前々作では紡がれなかったセリーンの両親ルシアンとソーニャを焦点とした前日譚が映し出され、ルシアンとソーニャについては当然ながら、長きに渡って戦争を続ける吸血鬼族と狼男族との関係性、新たな種族ライカンの誕生、ルシアンとソーニャとの間に生まれた子セリーンが背負うこととなった宿命など知り得なかったものが明かされる内容となっているのでシリーズ作品を視聴する上で重要な一作となっていますし、主軸となるルシアンとソーニャが織り成す恋愛模様もまたありきたりなものではあるが2人に訪れる悲劇には胸が痛くなる。そしてビクターを演じたビル・ナイやルシアンを演じたマイケル・シーンの演技も良く個人的には最後まで楽しめましたね。シリーズを通して本作が一番好み。ただ、全体的に画面が暗くて観ずらい点は気になるところ。
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