ちろる

空腹のちろるのレビュー・感想・評価

空腹(2019年製作の映画)
3.6
インドのムンバイでホームレスをしているじいさんのちょっとクスッとするヒューマンコメディ。
落語とかにもなりそうな小噺でよくできている。

(あー腹減った、減ったよー。
たらふく美味しいもの食べたいなぁー)
いつか高級なレストランでたくさんご飯を食べたいと願っているじいさんは、ある時靴底に500ルピーが貼り付いている事に気がつく。
いつも大きな街頭広告で目にして気になっていた150ルピーのチキンをこれで食べられる!と飛び上がって、同じくホームレスの少年と共に店を訪れたのだが・・・
おいおい💦
大丈夫か??
というタガが外れたような食いっぷり。
確かにどの料理もよだれが出るほど美味しそうで、何も考えてない少年からしたら無理もないわけだが、おい、じいさん!!
どうするのかと思ったら・・・・
なるほどなブラックなオチでした。

インド映画は食に纏わる作品がとても多いけど、併せて貧富の差が描かれる。
カースト制度がある以上、努力とかそういう事ではたどり着けない場所があって、法を守るとか道徳心だけでは美味しいものにありつけない底辺の人たちは、ある程度のずる賢さが必要なのかもしれない。

それにしても本当に500ルピーで賄賂大丈夫なのかな?
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