ま

きまじめ楽隊のぼんやり戦争のまのレビュー・感想・評価

4.0
映画館のスタッフの手書きポップやフライヤー、各地で見かけた評論の言葉で印象的だったのは「静かで過激」「夢のようでリアリスティック」という言葉。まさに。

舞台や人形劇を見ているような閉鎖的な空間と単調な生活(をどこかコミカルにクスッと笑える感じに昇華させている演出とキャスティング!)。スイッチはたくさんあるのに気がつかず気がついてもどうでも良く、その閉塞感と単調さに疑問や危機感を持たない人々の滑稽さが徐々に笑えなくなっていく。Xデーの前日…いや当日のその瞬間の直前ですら淡々と他人事で、もはや恐怖を感じる程でした。ほのぼのゆるゆるの皮を被ってはいるけど、しっかり戦争映画でした。
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