考えているようで考えていない私たち。
考えずにルーチンに身を委ねるほうが楽だもんね。
隣町と戦争をしている津平町。
いつから始まって、何故戦っているのかは誰も知らない。
川岸で対岸に向かって毎日100発くらい銃撃を行い、本日の勤務終了。
煮物屋は煮物を売り、食堂のはいりちゃんは飯を加点減点で盛り、煎餅は河を渡る時にふやけた。
何も考えずに見れば、ちょっとかったるい癖のあるコメディ。
けれど、考えれば考えるほど解釈をいくらでも広げられるだろう隠れ重厚映画。
「なんだ?」で蹴りを入れる足の角度が好き。
確かにロイ・アンダーソン風味は感じる。