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Femaleのtetsuのレビュー・感想・評価

Female(2020年製作の映画)
3.8
学生映画祭で監督の初期作を観て以降、作品を追っていたため、ゆうばりファンタで鑑賞。

ある若い女性の物語。
「怒り」という感情に向き合った彼女の人生の一コマ。

「シビアな環境に生きる人々を優しい視点で寄り添う」イメージの強い常間地監督作品だけに、冒頭の攻めた性描写には若干、戸惑った。

そのため、のちに本作が主演・中屋柚香さんの原案によるものだったことを知り、かなり、腑に落ちた。

画面サイズを含めた映像へのこだわりが特に印象的だったが、ヒロインの語りが興味深い。

サトウヒロキさんの出演など、過去作のカラーは引き継がれているけれど、他者の価値観から産まれた作品ということも含め、監督にとって大きな変換点となっているのは確かだった。


参考

『Female』ー 短編コンペティション | 東京学生映画祭 Tokyo Student Film Festival
https://tougakusai.jp/archive-31st/sc/female/ 
(監督のコメントに作品制作の経緯についての記述あり。)
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