明らかな敵役をおかない、マイナーとメジャーの垣根もさほどないのが今っぽい。
映画を撮る話を映画でやろうとするとどうしても現状に対する作り手の意識がにじみ出るもので、それが時代を表してる。
ファスト映画とか倍速視聴とかは機能があるから無くなることはなくむしろ作品にアクセスはしやすくなるんじゃないか。
それでも映画でしか味わえない感情や劇場でしか味わえない感覚はあると思う。
この作品だとやはりクライマックスにそういうマジックはあった。
間違いない青春ムービーでロロっぽさ、というか「いつ高」らしさが詰まってた。
恋愛映画としてはビート板のような存在がいるかいないかで大分違う。
自転車置場での何気ないやり取りと部室で二つのクルーが背中合わせで編集してるカットがお気に入り。
