【時はあっという間に過ぎていく】
1日で50年歳をとってしまう不思議な砂浜に閉じ込められた親子の物語。
急速に成長してしまう異常な環境を通して、自らを顧みる人間達という舞台設定がとても面白かったです。
時間があっという間に過ぎていくのは、人なら誰しも経験することですが、
こういう風に誇張して描かれると、時間の大切さに気付かされます。
誇張した現実って、色んなものが見えてきますね。
子を持つ親には、違った面白さがある映画かも。
ただ、名作かというと、そうでも無いです。
色んなイベントが次から次へと起こるので、映画が終始落ち着かないです。
それに少し強引というか、無理矢理イベントを起こそうとしてる感はありますね。
親目線の感情がしっかり描かれるのも、映画の終盤になってからなので、メッセージ性の強い作品でも無いです。
オチもそこまで意外性があるわけでもなく、手がかりを示し合わせたら、まあ、そうなるだろうなという結末。
でも、こういう突飛な発想をしっかり作品として形にしてくる辺りは流石だと思います。
シャマランの映画って時々大外れしますけど、それはどんな監督もそうですよ。
やっぱり20年くらい前の『シックス・センス』が衝撃的で、次世代のスピルバーグだのと少し期待され過ぎてしまった感はありますね。
『サイン』とか『アンブレイカブル』とか、面白いやつはしっかり面白いですよ。
今作も、それらに並ぶくらいシャマラン作品の中では当たりだと思います。