葵蘭シネマ

パリの調香師 しあわせの香りを探しての葵蘭シネマのレビュー・感想・評価

3.5
鼻の効かなくなった調香師と、うだつの上がらない運転手コンビの復活劇。

コミュニケーション能力が著しく欠落しているアンヌは、悪気はないのに周りを不快な気持ちにさせてしまうタイプ。
序盤のいつも不機嫌そうだった表情が、ギョームとの交流を通して徐々に柔和になり、最後には可愛らしく見えてくるのだから不思議…笑

台詞は相変わらず尊大なんだけど、表情だけでここまで人の印象って変わるものなんだなぁ。
それだけ、アンヌ役のエマニュエル・ドゥボスが素晴らしかったってことだね。