月子映画ムーンライトはいいぞ

パリの調香師 しあわせの香りを探しての月子映画ムーンライトはいいぞのネタバレレビュー・内容・結末

4.9

このレビューはネタバレを含みます

主人公ギヨームが共同親権を得るためには、娘の部屋をとれる広い賃貸に引っ越さねばならない。当然お金が必要。そんなとき、運転手として雇われたアンヌは4年前に嗅覚を失い、一線から離れた調香師だった。偏屈な彼女に始めは辟易するギヨームだったが、やがてお互い心に傷を負った者同士助け合うように。実は香りに敏感で交渉上手という面があったギヨーム。いいコンビになったかに思われたある日、アンヌが再び嗅覚を失ったショックから睡眠薬を飲みすぎてしまう。彼女を病院に連れて行くためスピードを出しすぎたギヨームは違反で仕事を失ってしまう…果たして、彼らは立ち直れるのか?

みたいなお話。

キャラクターの描写が細やかで良かったです。ギヨームとアンヌ両方から描いてたので、ちょびっとだけテンポがたるっとしたかなあ。ギヨームが実は香りのセンスがあって、めきめき頭角を表す!って部分にぎゅっとフォーカスしたら、もうちょっとワクワク感出たかも? 嗅覚の専門家の先生が若干色目使ってくるエピソードもいらなかったかも?

とは言え全体的には満足です。

お母さんとギヨームの間を行ったり来たりする娘ちゃんも丁寧に作られていて、安易に「パパ嫌い!」ってタイプじゃないのもよかった。
(もしかしたらその方がギヨームのピンチ感出たかもしれないけど…)

香りの知識、鼻を洗うには自分の香りを嗅ぐっていうエピソードも勉強になりました〜。