調香師(パフィーマー)という仕事、香水だけ見ると、とても華やかに見えるが、それだけではない。華やかなのは一握りで、別な角度から見れば匂いを嗅ぎ分けたり、時には嗅ぎたくないものを嗅いだりしなければならない過酷な仕事。そしてそれは一部の特別な嗅覚を持った人に与えられる。私生活で泥沼のようなギョームと気位の高いパフィーマーのアンヌ。2人とも心に傷を持ち、お高い受け入れられなくても、その傷を理解した時最高のパフィームが生まれる。香と香りの組み合わせで人に受け入れられたり、拒絶されたり、人間関係も同じなのかもしれない。Diorが協賛なのでそれも楽しい。お気に入りの1瓶が欲しくなる映画。
