Yukiko

パリの調香師 しあわせの香りを探してのYukikoのレビュー・感想・評価

3.9
2021年12月24日
『パリの調香師 しあわせの香りを探して』 2019年フランス制作
監督、グレゴリー・マーニュ。

フランス。パリ。
ギョームはタクシー運転手。
交通違反が重なり、上司からクビを言い渡される。
が、妻と離婚調停中であり、一人娘のレアとの暮らしを望む
ギョームにとってはクビは回避したく、上司に頼み込む。
そして、調香師のヴァルベルグ(エマニュエル・ドゥヴォス)
の運転手の仕事を引き受ける。


ヴァルベルグ役のエマニュエル・ドゥヴォスさんが如何にもと
いう感じで雰囲気ある。
でも、役柄、高飛車な言い方や感謝の言葉すら言えない態度
に、最初は反発を感じた。

ヴァルベルグの調香師としての極み、そして病気による失職、
生活の為の仕事をしなければならない不本意、その心の
持ちよう、変遷が伝わってくる丹念な描き方。

ギョームの娘役がかわいい。

ギョームの上司はいつも食べてばかりだ。

エマニュエル・ドゥヴォスさんの透き通ったような瞳が
印象的。

恋愛映画ではないです。
調香師のお仕事をする女性とその運転手を描いた映画。

::::::::::::::::::::::::::::
<嗅覚障害> 社会福祉法人恩賜財団済生会のページ、
       福岡総合病院耳鼻咽喉科 小山徹也医師の記載
       から転記

においの感覚(嗅覚)は、空気中のにおい分子が鼻と脳との
間にある嗅細胞(嗅神経細胞)を刺激し、前頭部(脳の前方)
にある嗅覚中枢に伝わることで起こります。
嗅覚障害は、このにおいの感覚(嗅覚)が弱くなる、もしくは
においを全く感じなくなる状態をいいます。

においを感じなくなる原因によって、以下の3つに分類
されます。
1. 気導性嗅覚障害:
  におい分子が嗅細胞に到達できない為に、においを感じ
  なくなります。
  アレルギー性鼻炎などによる鼻づまりや、副鼻腔炎に伴う
  ポリープ(花茸)がにおい分子の通り道をふさぐことが
  原因です。
  ポリープが原因の場合、副鼻腔炎を治療すればにおいの
  感覚が回復することが多いです。
  ポリープが大きくて改善しない時には、内視鏡下副鼻腔
  手術を行います。

2. 嗅神経性嗅覚障害:
  嗅細胞が傷ついたために、においを感じなくなります。
  骨折や強い脳震盪といった頭部外傷によって嗅神経が
  切れてしまったり、嗅細胞が風邪ウイルスの感染に
  よって破壊されてしまったりすることが原因です。
  いずれもダメージの程度によって、においの感覚が自然に
  回復することもあれば、そのまま障害が残ることも
  あります。
  早めに治療を受けることがたいせつです。

3. 中枢性嗅覚障害:
  脳挫傷(脳の打撲)といった頭部外傷や、脳出血、
  脳梗塞、脳腫瘍の他、パーキンソン病やアルツハイマー型
  認知症など脳の機能低下を引き起こす病気のごく初期に
  嗅覚障害が出現することが知られていて、認知症を早期
  発見する検査として応用する研究が行われています。

嗅覚障害の検査: 鼻の中を診察し、ファイバースコープに
  よる観察を行います。
  においの感覚を調べる検査としては、におい物質を血管内
  に注入してにおいを感じるかをみる静脈性嗅覚検査が
  あります。
  副鼻腔炎や腫瘍などの原因を調べるために、CTなどの画像
  検査も行います。

早期発見のポイント: においを感じない期間が長くなると、
  においの感覚が回復しない可能性が高くなります。
  特に6カ月を過ぎると回復しないことが多い為、においを
  感じなくなった時点で早めに治療を受けることがたいせつ
  です。

予防の基礎知識: 予防できる病気ではないので、においを
  感じなくなったら早めに治療を受けましょう。
  将来的に簡便な嗅覚検査法が普及すれば、認知症などの
  早期発見に役立つ可能性があります。