mikoyan358

パリの調香師 しあわせの香りを探してのmikoyan358のレビュー・感想・評価

3.5
映画のストーリー展開の中で自分が最も弱い部類の一つである「最初完全にねじれていた2人の登場人物のベクトルが徐々に同じ向きになり、ストーリーにケミストリーが生まれる」バディものに分類してよい作品。鼻持ちならない天才調香師が抱えていた苦悩そして彼と接する運転手の現実の苦労が、着実なコミュニケーションの積み重ねで2人とも救われる方向に進んでいくという流れ、そして悪い人がほとんど登場しない設定というだけでもう個人的にケチをつけるところがないのだが(笑)。ラストも多くを語りすぎずこちらに想像させる感じで心憎い。
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