ゆき

アンダードッグ 後編のゆきのレビュー・感想・評価

アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)
3.8
敗者の輝き

リングに立つ理由を掘り下げる後編。
時間の経過が掴みづらい分ナマモノ感は薄く、過去の繋がり方も然りドラマティックすぎる演出が多くなった印象。
攻め切るための鍛錬と守り切るための鍛錬を重ねたり、それぞれの食卓をスイッチさせるシーンはとても心に響いた。
トラウマ級のネグレスト描写もあるが、女優魂に完敗。龍太夫婦が子供の名前を呼ばないのはあえてなんだろうか。
後悔を浄化させるために闘う男。ジムの会長やトレーナー、支えてきた人たちの表情の揺らぎや言葉の温度が秀逸。
二ノ宮隆太郎も最高のスパイスだったな〜。チャンピオンベルトを捧げたい。

×××
ボクサーとしてリングに立ち続けるべきか揺れていた男。プロデビューしたばかりの青年は、揺らぐ男と拳を交える日を待ち望んでいた。
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