後編堪能しました!
前半は前編以上にダークでシビアな世界観を容赦なく描き出し、後半は晃と龍太の試合一点に向けて物語が疾走する。
『百円の恋』でも素晴らしかった主役のギアチェンジの瞬間も見事で、百円は一子1人にフォーカスした描写だったが、本作は闘う2人の同時描写を、これ以上ない演出で描き出す。
主役vs敵役という単純構造ではなく、闘う両者がそれぞれ背景、事情、思いを抱え、双方に感情移入させる描きっぷりは洋邦含めボクシング映画過去最高ではないか。
森山三來、北村匠海、勝地涼は言うに及ばず、舌足らずなデリヘル店主、その女相方。晃の親父、息子、奥様(ここにも水川あさみ)、龍太の奥様(萩原みのりには注目)、圧倒的な演技の瀧内公美、後は何と言っても箕輪ジム会長と龍太のセコンド(一子のセコンドもやってた)のリアリズム、等々。
役者陣、皆最高でした!