kazata

無聲 The Silent Forestのkazataのレビュー・感想・評価

無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)
3.5
昨年のフィルメックスで上映された台湾映画で、聾啞学校で実際に起こった"いじめ"では決してすまされない性的暴行事件を描いた物語なんだけども……『ザ・トライブ』『リリイ・シュシュのすべて』『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』といった辺りが関連づけできそうな感じの"心苦しくて痛い系"青春映画でした。

この手の問題は聾唖学校に限らずあることだけども、ただでさえ声を上げることが困難ないじめやレイプ問題を、文字通り"声を上げることができない"状況下で描いたことで面白くなった(…って言うと語弊があるけど、あくまで映画として見応えがあるってこと!)気がする。

虐待の加虐/被虐問題とそれによる負の連鎖を描きつつ、さらにホモフォビアや性自認に関する問題までもがテーマとなっているために意外と複雑で、それ故にとってつけたようなラストシーンは「それはそれで問題あるような…」って気にならなくも無いけども、つくづく中高生ぐらいの内に性教育&ジェンダー教育は必須だと実感。

キャスト面では、ツァイ・ミンリャン監督作品でお馴染みのヤン・グイメイを久々に見れたことが嬉しかったのと、いじめっ子のリーダーが「どっかで見たことある子だな…」と思ったら大好きな韓国映画『A Boy and Sungreen』でも憎たらしいキャラを演じていたキム・ヒョンビンくんじゃん!
(なんで韓国人の彼が?って思ったけどセリフ無いからOKなのか…)
(メインなのにFilmarksのキャスト欄で無視されてるし…ってか16歳にして出演作多いのにほとんど載ってないっ!!)