YoshitakaBaba

川っぺりムコリッタのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)
4.3
最近邦画ラッシュで立て続けに邦画を鑑賞しています。
やっぱり日本人なので邦画は良いですね。
字幕などもないので、セリフなどがダイレクトに入ってきて映画的な字幕フィルターがないのは本当に良い事です。
洋画ですと字幕を通してしか自分は言葉がわからないので、セリフによっては意味が全然違かったりして難しいなと思います。
もちろんそれでも洋画が多いですが。

本作は特に前情報もなく鑑賞しました。
萩上監督の映画を観るのは初めてで「かもめ食堂」などはかなり評価されていて有名な作品ですね。
何もかも情報なしだったので大いに楽しめました。
観たいと思ったきっかけもNetflixにて「ブルー」を鑑賞して松山ケンイチって良いなーと思って調べたらこの作品が上映する事を知ったので思わず予約してしまいました。
その判断は正解でした。

主人公山田が訳があり富山の塩辛工場で働く事になり、社長の紹介で住む事になった家の近隣の住人たちとのゆるい物語りです。
山田は決して社交的ではありませんが、隣の住人島田や大家の南、お向かいの溝口、あとおばちゃんに子供たちに岩ちゃん。
とりあえず登場人物は少なめです。
なので全員覚えれそうなレベルです。
みんなとても良い人たちで心が温まります。
ムロツヨシ最高です。
ムロツヨシ演じる島田のキャラが本当に良くてとても楽しませてくれます。
上映中もチラホラ笑いが起きていたので本当に良い映画だなーと思いました。

この映画はゆったりしたほのぼのした癒される映画ですが、テーマ性もあって、貧困だったり引き取り人のいない亡き骸だったり、親の話だったり、亡き骸の埋葬のあり方だったり、色々それぞれのテーマをサラッと入れて疑問を投げかけてくれます。
そういった部分に感心してしまいました。
でも人はどうあれ自分がどうしたいか大事にしてくれる映画ですね。
小さな幸せ見つけたり、笑ってよかったり、泣いてよかったり、色んな感情のある映画で観れてよかったなと思わせてくれる映画だと思いました。
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