久々に邦画。「かもめ食堂」の萩上直子監督で、松山ケンイチ、満島ひかり、ムロツヨシのキャスティングで、即決。結果、終始オフビート感でほっこりした映画だった。
出所あがりで仕事とアパートをあてがってもらい職場以外は誰とも関わるのをよそうと決めていた松山ケンイチ演じる山田とアパートの隣人で、自称ミニマリストの島田を演じるムロツヨシとの関係性が実にたまらない。
越して来て間もない山田の部屋に風呂貸してと、ズカズカ入り、気がつけばメシまで一緒に食うような関係性を短期間で作り上げる島田のパーソナリティが笑える程良いのだ。
本作は、前科者という後ろめたさから来る、日陰を歩かなくてはという松山ケンイチ演じる山田がアパートの大家の満島ひかりや、隣人島田演じるムロツヨシや小さい息子と2人で墓石の訪問販売をしてる吉岡秀隆達とのふれあいによって、前を向き、ささやかな幸せを感じ取ることを萩上監督らしいほっこりした日常から描いた良作。
