東京国際映画祭にて鑑賞。
TOKYOプレミア2020よりギリシャ映画の『アップル』!
「アップル」というシンプルなタイトルに、読んでも何がなんだかよく分からないあらすじ。日本で上映されるのが珍しいギリシャ映画・・・と、映画祭でなければお目にかかれないであろう作品と判断して鑑賞することに。そしてこれが思わぬ拾い物だった!
突然記憶を失う病(?)が流行る世界を舞台に、自身もある日突然記憶を失ってしまった男の物語。彼はある最新の治療プログラムを受けることになるが、その治療プログラムを通して、男は人生と向き合っていく・・・という話。
ユニークな設定に乗せて、「人生を生きる」という普遍的なテーマを鮮やかに描く話運びが素晴らしい。個人的にはかなり嵌まった。
綺麗ながらも何処か少し寒々しさも感じられる映像と音楽が織り成す、美しい世界観も良い。
アカデミー賞外国語映画賞のギリシャ代表にも選ばれた今作。機会があればぜひ!オススメ。