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林檎とポラロイドのnimoのネタバレレビュー・内容・結末

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

体調万全じゃなく観に行ったのは、やや失敗だったかも(起きてはいたが、眠気が...)。

正直、鑑賞中はよくわからない作品でした(笑)
りんごはずっと美味しそうでした🍎←

最近観たのだと、「春原さんのうた」と似たような感覚?
後から色々整理したり、色んな人の感想読んだりして、ジワジワ面白くなっていくタイプの作品でした。
(自分の理解力が乏しいだけなのかもですが...笑

これ、人それぞれ色々解釈が分かれそうな作品でもありますよね。

所々クスッと笑えるところもありながら、そっと哀しみに寄り添うような優しい作品でした。もう1回観ると、全然見方変わりそう。


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(以下、かなりネタバレありで)



わからなさすぎて、観賞後色んな人たちの感想でなんとなく輪郭は掴めた気がします。

もちろん、人それぞれ解釈があっていいと思います。
そんな中で個人的にしっくりきたのは、「主人公は、実は記憶無くしてなかった」という見方。

冒頭に記憶喪失の病が蔓延しており、再生プログラム実施のニュース。

その後、主人公が出かけていき記憶を無くして、プログラムを受けていくという流れ。

最後には、そこから抜け出して自宅に戻り、「配偶者が亡くなった」現実と向き合う。

一連の流れから推測するに、その現実から目を背けたくて、「記憶が無くなった」と自分に思いこませようとしていたということなのかなと。

これを補強するものとしては、例えば果物屋で「りんご食べると記憶力がよくなる」という話を聞いて、オレンジを買ったシーンなど。
思い出したくもなく早く忘れたいので、「それは困る」と取った行動にも取れます。

プログラムに参加したのも、「記憶を上書きすれば哀しみも忘れらる」と思ったからなのかなと。


りんごとポラロイドというタイトルも興味深いです。
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