wisteria

続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画のwisteriaのレビュー・感想・評価

4.1
これも酷い🤣
良い意味で!いや、やっぱり悪い意味で!!

前作に引き続きユダヤ系イギリス人サシャ・バロン・コーエン演じる似非カザフスタン人ボラットのアメリカ珍道中ものなんだけど、前作から14年、このキャラが世間的に有名になりすぎてしまったため、以前のような周りの素の反応を引き出す体当たり演出が困難になってしまう。

そこでボラットの娘役が登場!それによりジェンダー・バイアスネタを入れやすくなるメリットも。これを演じたマリア・バカローヴァの肝の座りっぷりがまた凄い。。公序良俗への配慮を欠かさない私のレビューの中には到底詳細を書けないような不謹慎ネタをなんの躊躇いもなくぶちまけてくれる。彼女自身はかなり知的な雰囲気の美人さんなんですけどね。。

今回の見所はやはりかのルディ・ジュリアーニ(本人)へのハニートラップかなと。あーも見事に引っかかるもんですかね🤣それにトム・ハンクスがコロナに罹患した理由もユージュアル・サスペクト的に判明するし、ケヴィン・スペイシーも文字上でだけカメオ出演してたりします!

ただ、やはり馬鹿馬鹿しさに突き抜けた疾走感のあった前作に比べメタ的というか自己韜晦が多くなり、またトランプ2期目の選挙戦とコロナという時事ネタへの文脈依存的な性格が強く、コメディとしての普遍性がやや弱いように思えるところもあったかなと。今回はAmazonオリジナル作品になっているが、去年のリリース時のアツアツ状態で観ればもっとハマれたかも。まあそれはそれとしても十分楽しかったですけどね!Noooot👍

原題は"Borat Subsequent Moviefilm: Delivery of Prodigious Bribe to American Regime for Make Benefit Once Glorious Nation of Kazakhstan"。moviefilmというのは冗語的な造語かと思ったら一応そういう言葉は存在するみたいですね。
wisteria

wisteria