品川巻

あの夏のルカの品川巻のレビュー・感想・評価

あの夏のルカ(2021年製作の映画)
3.3
邦題が好き。イタリアの田舎町の情景は夏にぴったりで、『ニューシネマパラダイス』や最近だと『シチリアサマー』を彷彿とさせる。思春期ならではの危なっかしい好奇心や、「ほかの人と仲良くしないで欲しい」「自分だけの親友でいて欲しい」といった、誰もが持ち合わせる醜さも逃げずに描いている。

最近のディズニーアニメのテーマのほとんどが"親からの過干渉と独立""異なる人種との共存""女性の自立""都心と田舎の対比"なんだけど、絶対にその要素を入れないといけないルールでもあるのかな......
あと、どこにでもいそうな普遍的な嫌なヤツが不快過ぎて、悪者アピールが過剰だった今までのヴィランたちが可愛く見えてきた。

にしても、生育環境のせいで大人からの愛情に飢えているアルベルトが不憫で不憫で...変な大人に捕まるなよとハラハラ(もはやイライラ)してたけど、マッシモと出会えて良かった(老婆心)
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