脱出の作品情報・感想・評価

「脱出」に投稿された感想・評価

kyon

kyonの感想・評価

4.0
なんといってもローレン・バコールに魅了される!

40年代ハリウッド作品は戦争中のこともあり、民主主義を全面に肯定するプロットが顕著になる(もともとハリウッドの特徴の1つではあるけど)けど、この時期のボガート出演作品、類型としてまとまる。

過去になんらかの傷や暗闇をもつ男女が異国で出会い、やがて恋に落ちる。あらすじはシンプルではあるけれど、だからこそちょっとした差異を作品世界に取り入れ雰囲気を変える。観客は結果より過程を観る楽しみがあったのかなぁ。『カサブランカ』とかもこの類型。

代替可能な構造ゆえに誰がキャスティングされているか、どんな話題を提供されているのか観るのも1つの楽しみ方かも。

その系列として、ボガートの相手にキャスティングされたのがモデルをしていたローレン・バコール。ちょっとした解説観たら、事務所側がバコールを売り出すために作品と同じく彼女の追い立ちなどを不透明にして神話性を演出していったみたい。

過去を見せないことで突如現れたカリスマ、みたいな売り出し方があるような気がする。

ローレン・バコールの登場シーン、ノワール調の画面右半分、細かなチェック柄のセットアップを纏い、ドアに体を軽くもたれさせながら「タバコの火ある?」。

これはすごく美しくて、その一言でやられた…。

衣装がシンプルながら、かえってそれが合ってる。チェック柄のパワーショルダー型ジャケットとスカートだったり、ピンストライプのウエスト切り替えのワンピース…かなりバコールのスタイルの良さを上手く強調してる。
ウエストほっそ!って何回言ったか笑

特にパワーショルダーは40年代ハリウッド・モードの1つだけれど、結構身に纏う役柄を観ると自分に対しプライドを持った、少し挑発的な女性像になっていることが多い。自分の魅力をある種自覚している女性たち。ここにはフィルム・ノワール期のファム・ファタール像とも関連してる。

ただいわゆるハードボイルド系列に属する女性たちは相手の男性を破滅させず、ハリウッド的なエンディングを与えるのも特徴。『ギルダ』とか。

だから最後にボガートと結ばれたバコールがちょっと腰をくねらせて陽気に踊り出したところ印象的だった。
みるこ

みるこの感想・評価

3.5
ボギーとバコール、かっこよかったなぁ…2人の口調、声も最高に好き。
クールな中にもお茶目なところのあるバコールが可愛かった。
そして、彼女の歌うシーンもほれぼれとしてしまう。
HAYSIAN

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4.3
ハワード・ホークス&L・バコール版『カサブランカ』。

「ヘミングウェイ一の駄作」とも言われる原作を本家カサブランカ以上の名作に仕立てたホークス監督のダイナミックな作風が遺憾なく生かされていて絶妙的。

ホークス監督の理想の女性像であるバコールの魅力にボギーも骨抜きにされたその相性、大義だけでなく金や自由も絡むカサブランカを超えたリアルな動機付けにロマンスと楽しい一作。
もた

もたの感想・評価

3.9
ボギーとバコールが本当にくっついたきっかけの作品。ものすごく粋で面白いけど、ホークスの大胆さがあまり発揮されてない印象。クリケット一座の音楽最高。バコールの歌唱最高。バーのシーンしか歌わないけど、ほぼミュージカル映画。口笛のくだりは、バコールの美しさにだれもがメロメロになるらしいけど、いまいちぴんとこなかった。
しょこ

しょこの感想・評価

3.2
第2次世界大戦中、1940年夏。ヴィシー政権下にあるフランス領マルティニク島で、アメリカ人のハリーは、政治など無縁といった風で釣り船の船長として気ままに暮らしていた。
ある日、ハリーが住居にしているホテルのオーナーで、ヴィシー政権に対抗するド・ゴール派のフレンチーからレジスタンス、ポール・ビュルサックの密航に協力するよう頼まれる。最初は政治に関わるのはいやだと断るが、ホテルで出会った謎めいた美女マリーのため、またヴィシー政府の手先である警察の汚いやり方を目の当たりにし、ハリーは陽気な酒飲みのエディーとともにレジスタンスの逃亡に加担することに。

情に厚くハードボイルドなハリー。見るものを魅了する蠱惑的で艶やかな佇まいのマリー。この作品を経て、結婚し実生活でも夫婦として仲睦まじくおしどり夫婦として名を馳せたとのこと。
その前情報があるのとないのとじゃあ見る目が変わってくる。冗談一つとっても、熟成された大人の捻りが利いたやり取り。なんとも小洒落た会話となっている。ストーリー的には何の捻りもなく見れるものだが、役者陣の魅力が最大限にまで引き出されているのが味噌。

大人の魅力が詰まった白黒映画。
dude

dudeの感想・評価

4.2
イカす。ヴィシー政権下のフランスで雇われ人としての一線を見せるボガート。この距離感が素晴らしい。バコールとの分かったうえでの戯れ感にくすぐられるし、警察はそこでイラついてしまう。



ハンフリー・ボガートとローレン・バコールの、まさに二人の為の映画
カヤ

カヤの感想・評価

3.7
めっちゃ好き。一瞬で映画の世界に入り、一瞬で終わった。そのくらい面白かったし、映画館で見れてよかった。
ハンフリーボーガート、ウォルターブレナンの演技が最高。また見たい。
20年以上も生きてんのにまだ観てなくて、恥ずかしかったから観た。全ての映画の見本になるべき傑作。ボギーもバコールもそこまで好きじゃなかったけど、これ観てかなり好きになった。警察のボスがいかにも悪そうな奴でめちゃ良い。ボギーがマッチを投げるだけで感動する。久々に映画を観た感じがしたぜ〜。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

5.0
ホークスのベスト。こんなん幸せすぎる。
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