犬の鑑賞記録

COME & GO カム・アンド・ゴーの犬の鑑賞記録のレビュー・感想・評価

4.0
オオサカという小さな国。

ヒットを目的としていない、残るべき作品。
立場が違えば視点も考え方も異なる。
人を思いやる心、真の優しさとは何なのか、人との繋がりとその意味…色々考えさせられる。

混沌とした国の、排他的な一面(というか全面?)。どれだけ時代がすすんでも、人々はあまり変わらない。変わっていくのは世界ばかり。グローバル化は止まらないのに、いつまでも日本は日本のまま。
この映画を少しだけ思想的に感じてしまうのも、日本人の性なんだろうな…。

普段何気なく生活していると見落としてしまいそうな、うんざりする現実に焦点は当てられ、人のエゴに一種の憎悪すら覚えてしまうけれど、作中の登場人物の数人に希望も見える。自分もどうせこんな世の中の一部になるのなら、そんな希望の1つになりたいものです。
犬の鑑賞記録

犬の鑑賞記録