彦次郎

バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.3
アメリカ合衆国ラクーンシティの施設で育ったクレア、兄であるラクーン市警のクリスの兄妹をメインにしたサバイバルホラー。未見ですが前までのシリーズであるミラ・ジョヴォヴィッチ版とは別物。ラクーンシティにある製薬会社アンブレラ社の研究被害により住民が人肉を欲すゾンビ化し街や館で襲われることになるという筋です。
鑑賞している方は多分ご存じでしょうがカプコンのゲームシリーズ『バイオハザード』の第1作目と第2作目が元になっています。小生は第1作目しかプレイしたことはありませんが当時のゲームとしては突き抜けた恐怖を体験できました。映画版である本作のゾンビもゲームのスキンヘッドゾンビが登場、館の雰囲気も良かったです。場面転換があるため焦点がぼやけて静寂と孤独と不気味さのあるゲーム1作目と比較するとそこまで怖くはありません。ゲーム2作目は未プレイですが主役レオンはこんなデキない系のキャラだったのでしょうか。
ゲーム愛好者からは不評とされているようですが、そもそもゲーム未体験者にはよく分からない謎(ネタバレになるのでご視聴ください)をぶん投げたままにされているのも気になるところです。要するに中途半端ということ。徹底するなら舞台を館だけでじっくり掘り下げるべきでしょうし、設定を変えるなら外伝みたいにゲームと関係なくしたほうが潔かったのではないでしょうか。ただ個人的にはそこまで酷評すべき作品とも思えません。サバイバルホラーとしては面白かったです。
唯一許せなかったのは予告編。4 Non Blondes の『What's Up』が凄くマッチしていて良かったのに本編で使われていないじゃないすか!
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