がんがん

映画大好きポンポさんのがんがんのレビュー・感想・評価

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)
5.0
タイトルそれ主人公の名前とちゃうんかいランキングだよー!

🥉位
「映画大好きポンポさん」
死んだ目をした主人公がジーンであって、ポンポさんはポスターにでっかく映ってるオレンジ色ツインテールのプロデューサーさんの名前なんですだよー!

🥈位
「ゼルダの伝説」
剣を持った主人公がリンクであって、ゼルダはお姫様の名前なんですだよー!

🥇位
「AKIRA」
バイクに乗ってる主人公は金田であって、アキラはマザーコンピューターの名前なんですだよー!


…と、さんざん擦られてるこのネタですが名作2作に続いて堂々の3位に入るレベルですポンポさん。上半期🦺が6月最後の最後で更新されてしまいました。圧倒的上半期🦺です。スコア5.0でも足りない…これはスコア9.0を付けたい、90だけにねだよー。

本作、全映画ファンが観るべき映画だと思います。

映画が趣味の人、映画のお仕事に携わる人、映画のことが好きでたまらない人、映画を諦めた人、映画に裏切られた人、映画が嫌いな人、映画のことを愛している人、映画とともに生きている人。みんなみんなを肯定してくれます。

究極の映画愛自己肯定自尊心抱擁尊厳評価作品でした。


どうやら今日までの鑑賞特典とのことで、書き下ろし漫画をいただけましたがもらったのは後編とのことで、漫画前編がどうしても欲しいのですがメルカリに手を出すしかないのか…

原作全く知りませんでしたが、映画大好きポンポさん最高でした。



これは「投影」の物語でした…

映画とは、スクリーンに投影された連続する写真というカルチャーであり。

プールの水面に映る監督と女優の姿。コーヒーカップに映る銀行マンの顔。お店の窓に映るプロデューサーの瞳。我が家の窓に映る名優の背中。さまざまな物質に反射し投影される自分の姿と、現実に存在する自分。

作品の中で様々な登場人物が様々な平面に投影される自分のペルソナ。この投影された自分の方にセリフを語らせるシーンが多々ありました。

つまり、これは世界に投影された自分を見つめ直す大切な自己投影の物語でした。これはわたしたちの生活であり、わたしたちの人生であり、わたしたちの映画である。

映画作品が映画館のスクリーンに投影されるまで、一体どれだけの人が関わり、どれだけの人が努力し、どれだけの人が涙し、どれだけの人が演じ、どれだけの人が切り捨て、どれだけの人が残してきたのか。

その投影された物語も、投影されなかった物語すらも自分であり、それこそが映画である。

そんな全ての映画を肯定してくれる映画でした。


以上、堂々の上半期🦺作品となりましただよー!
がんがん

がんがん