映画好きのためのアニメ。
映画プロデューサーのポンポさんのもとでアシスタントをしている主人公。ある時ポンポさん脚本の映画の監督に指名されるが…
良い点がたくさんあります。
劇中に「君は何で映画を見るのかね？」「君は映画の中に自分を見てるのではないかね？憧れや共感といったものを」みたいな台詞が出てきて、それが凄い好きで。
私も何でこんな映画が好きなのか改めて気付かされました。
あとポンポさんの『2時間を超える映画は最近のエンタメには向かない』というポリシー。もちろん2時間越えでも名作はたくさんありますが、私もポンポさんと同意見なので。『長いな…もうちょっと短くできただろ、これ。』って思うことも多くてめちゃくちゃ共感しました。この映画もきっちり90分でおさめてきます。
その後の編集作業のシーンも面白いですね。撮影時間は72時間あって、どう編集するか、みたいなところが面白いです。ラストの編集シーンのアニメーションもキレッキレでしたね。
ちょっとイマイチなのは主人公が後半凄いわがままを言うところ。『カメラをとめるな』みたいに限られた制約できっちりおさめてくれるのを期待していました。あとは懲戒免職ばりのプレゼンシーンですね。『そんなわけなかろう…』とそのシーンは少し冷めてしまいました。
でも、映画好きの方ならこのアニメで何かグッとくるものがあるはず。
2021年62本目
