元はイラスト投稿サイト「pixiv」に投稿され、そこから書籍化を経てここに来てまさかの映画化。
個人的にも愛読していたが、作中扱うテーマが【映画マニアによる映画制作】なだけにその高過ぎるハードルを越えられるのかがポイント。
そんな杞憂を他所にオープニングからテンポ良い切れ味ある演出で、見事立体感ある映像に。
原作にはいない新キャラクターも効果的に活躍し、瞳の反射の美しさなど作画のクオリティも高くアニメとしてそれだけでも大満足な仕上がり。
とは言え映画制作に於いてはかなり偏った部分をフィーチャーしたに過ぎないが、それでもここまでその過程に踏み込んだのは稀有な例。
劇中「敢えて大事なシーンは見せないで観客に想像させる」…という編集テクニックを魅せてくれただけに、ラストの着地は伏せて良かった気も。
だがしかし本編を90分ジャストに収めてみせたのは伏線回収も含め天晴れ。
