アニメ作品としては完璧なクオリティーでした。演出はテンポよく効果的で、動きもあるべきところがちゃんと動いているように思います。キャラクターも個性的で、ちゃんとバランスよく配置され、余すところなく役割を果たしている。起承転結もあって、しっかりわかる。ただ、娯楽映画としておもしろいかと言えば、何度も見たいかと言えば、微妙。バランスがいいということは、無難だということで、甘すぎるオチも、説得力絶無のヒロインの演技も、まあこんなもんだろうと思えてしまうワナでもあります。スタッフの職人的な能力の高さを楽しむコンテンツでした。