岩男

トゥルーノースの岩男のレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.8
北朝鮮の強制収容所の実態
どこまでも容赦なく残忍

父が何かをして捕まった
それくらいのことしか分からないまま、家族も連行される、地獄の始まり

少年ヨハンと母と妹はそれでも懸命に生きる
来る日も来る日も、希望を信じて

生死を分ける過酷な状況下でも、生きる意味を失わずに他者に思いやりを持って、自己犠牲を払い続ける母や妹の姿や行動は、涙なしに見られなかった
(後ろからも前からも他の観客が泣いているのが聞こえた)

こうやって今スクリーンを通して見ているけど、北朝鮮のあの場所内でしか彼らは生きることが出来なくて、だからこその行動なんだろうなと何か少しだけ分かったような気もした

それでも生きること
希望を失わないこと
-また家族で再会出来る日を願って-
-きっと手を差し伸べてくれる人がいると信じて-

観賞後、自分に何か出来ることはないんだろうか、と思う
岩男

岩男