ポケ文太郎

トゥルーノースのポケ文太郎のレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.0
2020年 日本🇯🇵インドネシア🇮🇩合作

北朝鮮強制収容所の生存者の証言を基に描いた3Dアニメ
在日朝鮮人帰還事業で日本から北朝鮮へ渡り平壌で普通に暮らしていた家族が、ある日突然政治犯の疑いをかけられた父親の逮捕された事で一家全員強制収容所へ送られる

この強制収容所の実態は今までも様々なメディアで取り上げられていて話では知っていましたが、こうして映像で見ると流石にキツいです
それでも「アニメ」という形で表現してくれているので客観視できます

今も様々な地域で強制労働や拷問、虐殺などが横行してますが、北朝鮮の場合、同じ民族でさっきまで隣人だったかもしれない、しかも犯罪者ですらない
そんな人達に対して、立場が変わっただけで家畜以下の物のように扱う、この思考はなんなんでしょう
単に上からの命令!というだけで、誰もがこの様な蛮行をしてしまうんですね
人間は怖い‼︎

それとは真逆に出口が見えず希望も持てない生き地獄のような暮らしの中で「人間性」を失わないよう生きている収容所の人達
やはり人間は素晴らしい‼︎

殆どの方々がこの悪夢の収容所で亡くなっていくなか、なんとか逃げ出しできた数少ない脱出者達
監督はそんな方々に直接インタビューして10年をかけて本作を制作したそうです

ラストはちょっと意外で…少々ドラマチックすぎ?
監督は単に事実を伝える作品ではなく、映画なので多くの人に見てもらうようエンタメ性も必要、と言っていたのでこの様なラストにしたのかも…

本作を観てどう思い感じるかは、その人次第です
この作品の内容について「考えてみる」ことが凄く大事なんだと思います