小林

トゥルーノースの小林のレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.8
アニメーションでよかった。
途中目と耳を塞いでしまったシーンもあったけど、アニメーションだったから最後まで観れた。
現代の男性の演説から始まるので、胸が苦しくなってくると『これはあの男性が話している物語』と自分に言い聞かせながら観ていた。怖すぎて、酷すぎて、そうするしか無かった。
北朝鮮、こんなに酷い国だなんて、わかってはいたけど、今もこんなのが続いていると考えるとまじで信じたくない。
けど、日本も戦後は寒い国で同じような労働をさせられてたみたいだし、昔のようで全然昔話じゃないから自分はもっと身近に考えなくてはいけないなと思った。
エンドロールで、上映中ではじめてアニメーションではなく現実のもの(強制労働時等を上から撮った写真)が出てきて、ゾクゾクっとした。上映中自分は、こんな酷いことが起きていると信じたくない、嘘だ、。と思いながら観ていたけど、その写真を見た瞬間、これは全て現実なんだと突きつけられた。
他人を蹴落とさなきゃ生きていけない世界で、自分より他人に優しくできていたお母さんがいて、きっと現実にもこういう人は少なからずいるし自分はどうだ??危機になった時に自分はこんなふうに人に優しくできるか??考える機会をもらった。
観終わったあと数時間はヨハンたちの顔や声が頭から離れない。
所々いい箇所で『日本』を出してくれて嬉しかった
小林

小林