マッキー

トゥルーノースのマッキーのレビュー・感想・評価

トゥルーノース(2020年製作の映画)
4.5
謎多き北朝鮮の
内情には関心があって、

だいぶ重い話だろうな、
と思いつつも、
〝3Dアニメーション〟
ということもあって
少し敷居が下がりいざ鑑賞。

これ、アニメだから少し
マイルドな印象になるけど、
実写だったらもっと
観ていられないほど
衝撃度は激しいかもですね…
アニメで良かったかも😅
でも見応えは
十二分にありました❗️

前から結構、

〝平壌の暮らしは
 世界ニュース用の
 上層階級の暮らし。
 ここ以外の暮らしは
 最低最悪だ〟

みたいなのはよく
耳にしてたけど、

その中でも酷い扱いの
『政治犯強制収容所』の話。

【平壌で平和に
 暮らしていたのに、
 父親が政治犯として
 捕まり 家族も収容所へ】

父親が何をしたかも
説明なしに生活が一変する
のは見ていてしんどかった。
周りの政治犯と名付けられた
者たちにしてもその罪の内容は
「他国のものに触れた触った
 口にした、自国の不満を
 漏らした」程度のものや
 こじつけ・一方的なもの・
 取るに足らないものばかり。。。

その者の家族なら尚更、

これこそ本当に
〝何も悪いことしてないのに…〟
         のやつです💢

こんな暮らしが現実に存在
することが悲しくて
腹立たしくてやるせない・・・

そんな理不尽で不条理な
生活をしていれば、
主人公のように心を失い
悪行に走ってしまうのも
彼だけを責められない。。。

でもその中でも
心を失わなかった母と妹が
これまた不憫で、でも本当に
素晴らしい人格者でした✨✨

そして次第に主人公も…✨


ただ単純に北朝鮮の内情を
告発するだけの作品ではなく
その中でも友情や助け合いや
ユーモアや音楽やロマンスも
描かれます。

僕らの暮らしとは比較に
ならないくらい不幸な中での
ちょっとした幸せは、
鑑賞する僕らにも複雑な
感情を芽生えさせます。
そしてその感覚は決して
絶望だけではないものでした。

まぁ、それにしても
権力あるやつの低俗な
思想のせいで過酷な市民の
暮らしがある、っていうのは
本当に許せない💢
(何もできないのだけど😞)


今のロシアがウクライナに
やっていることも、低俗な
権力者の低レベルな思想に
よるものじゃないのか💢
本当に許せない💢

あ、そういえばこの作品、
ひとつだけ
あるアイテムによって
ミスリードされるとこが
あるのですがすっかり
やられました❗️

やっぱり意図的? 笑 
「そういうことか❗️」と
ともに複雑な感情を
引き出されます。
参りましたm(_ _)m


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【以下、ネタバレ】












































冒頭のシーンで
ある男性が自分の人生を
赤裸々に話し始めます。

この人がメガネ
してるんです! 笑

幼少期の主人公も
眼鏡してるんです!
容姿や雰囲気が
似てるんです! 笑

そりゃー主人公が
最終的には脱北して
今話し始めてるんだろうな、
と思うじゃないですかー 笑

友人の方だったとはΣ(゚д゚lll)⚡️

この仕掛けにはやられました❗️
でもそれと同時に
「主人公は出られなかったんだ…」
という複雑な気持ちに…。

何気に仕掛けられた演出が憎い 笑
とても見る価値のある作品でした✨
マッキー

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