ピッコロ

アメリカの友人のピッコロのレビュー・感想・評価

アメリカの友人(1977年製作の映画)
4.0
真の友情というのは・・・。

映画の雰囲気が抜群にいい!
色使いも素敵。赤い車、青いトンネル、暗い地下鉄。
全体的に、青が印象的だけど、くっきりして綺麗。

今作は、4Kデジタル修復された映像のため細部までクッキリ。
そもそも、4Kってどういう意味なんだろう。
通常の4倍クッキリするから4K、通常のテレビでこんだけ綺麗なら4Kテレビで観たら、どんだけ綺麗なんだか。

白血病で死の不安に生きているハンブルグの額縁職人ヨナタン。彼を殺人にはめ込み、完全犯罪を進めながら危険な友情にはまりこんでいくトム・リプレー。二人の友情の結末は・・・。

殺人シーンが緊張感があっていい感じ。
ヨナタンは、自分が死んだ後も、妻に不自由なく暮らしてほしいため金のために殺人を承諾する。要するに素人だ。
相手を殺すタイミングをうかがったり、うろうろしたりと、緊張感が漂ってくる。ここが、この映画で一番の見どころだけど凄く良かった。

ただ、殺人シーンは他にもあって、こちらのシーンでは、タイトルの意味が分かるようになっている。まさに、アメリカの友人。
本当に困った時に、便りになるのは友情なのかもしれない。

真の友情というのは、この二人みたいに多くは語らず心で繋がっているんだろうな。仲がいいとは、少し違った友情。

うん、いい映画。

NHK BSプレミアム プレミアムシネマ
ピッコロ

ピッコロ