吉田ジャスティスカツヲ

すくってごらんの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

すくってごらん(2021年製作の映画)
4.1
和製ミュージカル映画と聞くとイヤな予感しかしませんでしたが【これはなかなかイイ👍んじゃないですか⁉️】😳

ストレス社会の東京からノンビリした奈良県の田舎へと左遷された、エリート意識丸出しの鼻持ちならない銀行マン👓
金魚すくいをこよなく愛する地元の人々から、肩の力を抜いた生き方を学んでゆきます…

ストーリー自体は実にたわいのないものなんですが、『ラ・ラ・ランド』を彷彿とさせる軽やかなミュージカル演出とラップ風に韻を踏んだユーモラスなモノローグ、そして【和テイストを全面に押し出したカラフルな映像美🐠】が見どころ。
日本家屋の街並の淡色と対を成す、屋内の赤や青は『陽炎座』やチャンイーモウ作品のオマージュ?
ともかく、シーンのひとつひとつが美しい😍
このちょっとシュールな世界観と粋な遊び心が、和製ミュージカルにどうしても付きまとう違和感を解消してくれました🤔

役者陣への驚きももう一つの見どころ。
歌舞伎役者の映画の使い方、特に現代劇での使い方はなかなか難しいところもあるのですが、今回は地方都市をある種の箱庭的な世界にしたこともあって【尾上松也がしっかりと生きています】
Wヒロインといっていいのでしょう、百田夏菜子と石田ニコルも実に魅力的👍


難点としましては…
あと1〜2曲くらい、もっと耳に残る楽曲があってもよかったかもしれません😅
覧終えて半日経ってからも、まだ覚えている曲がそれほど無い…


まぁでも唄って、踊って、笑って、泣いて、すくって、恋する実に不思議な魅力を盛った映画になっていますよ💃🕺