ちろる

オール・マイ・ライフのちろるのレビュー・感想・評価

オール・マイ・ライフ(2020年製作の映画)
3.7
絶頂の幸せから突然突きつけられた残酷な告知に気持ちが追いつかない。
仲間のいっぱいの優しさもいつしか重荷になって逃げ出しそう。

[チャンスは迷わず掴む]
そう2人で決めた約束も、いまは彼を苦しめて・・・
「1人だったらどんなに楽だったか」と呟いた。
ひどくジェニファーを傷つけたソルのその言葉も少し分かる気がしてしまう。

残した人のことを考えると、生きるのを頑張らないのが罪になるのが辛いからね。
愛って必要なものなのに、余裕がなくなるとそれをありがたい事と思えなくなる。

でももしも、ジェニファーと出会わず、孤独のままなら、ソルはただ1人きりで死を待つだけ。
頑張るのは辛さや痛みを伴うけれど、一生懸命頑張ったその分だけ生きた幸せに満ち足りる。

今度、今度、いつか、いつかと先ばかり見ている若い時間もいつ突然終わりを迎えるのか分からないから、愛してるはいつでも伝えていたい。
癌の闘病の割に暗くなく、テンポ良く描かれてたし、無駄な御涙頂戴でもなかったので、ラブストーリーとして観ることがでしました。
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