猫

女たちの猫のレビュー・感想・評価

女たち(2021年製作の映画)
3.5
リアルと言うよりは、やり過ぎでは?と思えるくらいの母子関係。私ならあんな親、とっくに切り捨ててる(と思う)
100歩譲って身体の不自由さのせいの態度、とも思うけど
あれでは娘がやりきれない。
毒親という言葉が時折TL で流れるけれど
娘として、母親として
ホントにそんな親いるの?と
思ってしまう自分がいる。

似てるけど…と思ってたら、やはり高畑さん。凄いです。
篠原さんは『ミセス・ノイズィ』でのイメージが強く、このままエキセントリックな役ばかりになるのを危惧します。
(『モータルコンバット』では大人しい奥さまでした!)
倉科カナさんの美しいこと!
役柄としてはこの香織さんの気持ち(寂しさ)が一番理解できました。
好きなキャラは妹さん。最後のシーンは
肩を抱いてあげたかった。

しかし
女がこんなに簡単に騙されると思うのか?
こんな田舎(だと勝手に思ってます)で。
ストーリーとしては必要だったかも知れないけど窪塚シーンには納得できない、というか
『茜色に焼かれる』と相まって不快だった。
私はコロナ禍に毒されているのか
登場人物が、マスクしてても鼻を出してるのが凄く気になった。

個々の場面では
納得できる場面
(鬱陶しい同級生男子とか、スーパーの若い兄ちゃんとか、泥団子投げとか)
もあったけど
メインの母娘の設定が受け入れられなかった。
(たぶんこんな親もいるかもしれないけれど)
あとあのFAX 、必要ですか?

マリアムさんがいい人で救われました。
妹さんのふくよかなお顔と笑顔にも
救われました。
監督の、政府のコロナ対応への苛立ちを
凄く感じました。
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