あざらし

クライマーズ・ハイのあざらしのレビュー・感想・評価

クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)
3.5
「降りるために、登るのさ。」

霧の立つ山間に朝が来ました。
それを見て、山ルートを詳しく説明する安西。その話を聞く堤真一扮する悠木は新聞記者でした。

2007年初夏 群馬県土合駅。
悠木は駅に降り立ちました。トンネルの中にあるホームから、長い階段を上がって行きます。

堤真一、堺雅人、山崎努など豪華俳優陣の出演する映画です。

524人乗りの日本航空の飛行機123便は、羽田空港から大阪行くはずでしたが、レーダーから突然、消えました。
御巣鷹山に落ちた日航機事件を巡って、地方新聞の新聞記者たちの激動の1週間が描かれます。

事件を追うだけでなく、新聞記者の仕事や人生が描かれたヒューマン映画となっています。

ストーリーはとてもリアルに描かれていて、深みのあるキャラクターに好感が持てます。

もう記憶も薄らいできた事件ですが、当時は写真を大きく載せる雑誌が流行っていて、事故現場も載っていました。
写真は衝撃的に凄惨なものだったのを覚えています。

事故で生き残った少女は、元気に過ごされているでしょうか。

「…千切れて、焼かれた手足や胴体…。」
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