猫本猫男

クライマーズ・ハイの猫本猫男のレビュー・感想・評価

クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)
5.0
日本航空123便墜落事故からまもなく35年ということで、たまたまツイッターで見かけた機長を音声を聞いた。
事故当時は自分はまだ生まれていないため、
この事故にも関心はなかったが、
飛行機の異常から墜落までの機長たちの葛藤が声としてそこにあり、結末がわかっているだけに、胸を締め付けられ、息が苦しくなりながらも必死に最後まで聞いた。黙祷せざるをえない程、いたたまれない気持ちになった。

そして、このクライマーズ・ハイ。
事故の凄惨さを認識した後に見たのは正直正解だったと思っている。
原田監督の十八番である群衆劇は世界一と言っても過言ではない。
常に一人だけにスポットが当たるのではなく、掛け合いと目線のひとつひとつが世界観として確立しており、そこにゆったりとした時間は存在しない。
名俳優たちが繰り広げるスピード感は圧巻であり、記者が伝える事故現場は小説家も唸る程である。

こんな名作があったとは。。
猫本猫男

猫本猫男