ノットステア

マッドマックス:フュリオサのノットステアのレビュー・感想・評価

3.9
◯Netflix紹介文
荒廃した地球で、極悪君主により故郷から連れ去られた少女。だが彼女は屈することなく、恐れを知らぬ戦士フュリオサへと変貌を遂げていく。



◯感想
なんかつまらんかった。『怒りのデスロード』が強すぎたのか。

なんか、こう、『怒りのデスロード』意味わからないこと多いのに楽しかった。教祖様のそれを妄信する信者たちという敵がぶっ飛んでたから恐ろしかった。それにマックスはただ一人で生き抜くことだけが目的で、情で動き始めない。ただ敵から逃げて必要なら殺して生き延びる。最後はちょっと人助け。それが良かった。目的をもって考えて動くやつはフュリオサだけだったし、ストーリーはただ行って戻るだけで簡単だった。変にややこしくなくて、それが快感だった。

ところが今作『マッドマックス∶フュリオサ』はアカン。敵はクリス・ヘムズワースという筋肉野郎なのに怖くない。底が見える感じ。イモータン・ジョーも怖くないし。三つの拠点があって守ろうとしたり、破壊するぞって脅したり。頭脳戦なんか期待してないのにちょっと考えようとしちゃってて残念でしたー。カーチェイスも人はバンバン吹っ飛び死ぬけど、迫力がない。あるんだけどない。『怒りのデスロード』に及ばない。

『怒りのデスロード』でも乳首を鎖で繋いでた奴いたっけ?なんか、その世界で珍しくスーツを着こなしてる太った男。スーツの乳首のところが穴を開けられてて、乳首を鎖で繋いでいるし、股間のところには変な装着をしてる。
イモータン・ジョーとの交渉時にそいつを真似したマイティー・ソー、じゃねーや、クリス・ヘムズワースの乳首が引きちぎれてた。

以下、ネタバレあり










◯好きなシーン
・砦で高所からジャンプし爆発するウォー・ボーイ。
・自分の左腕を引きちぎって逃げるフュリオサ。
※フュリオサの左腕が『怒りのデスロード』で義手だったこと忘れてた。



◯あらすじ
1.THE POLE OF INACCESSIBILITY(到達不可能極)
緑のある土地で、果物を収穫しようとしていた少女フュリオサとバルキリー。
フュリオサはバイカーたちが近くで動物を仕留めていることに気づく。自然があることを知られたら、野蛮なバイカーたちが今後押し寄せてくると考えたのか?フュリオサはバイカーたちのバイクのコードを切る。見つかる。フュリオサはバイカーたちに攫われる。
フュリオサの母が追跡。バイカーたちを1人ずつ射殺していく。
フュリオサは途中で目を覚まし、バイクのコードを噛み切る。エンジンオイルが漏れ、ガス欠になる。
バイカーの1人はフュリオサを背負い、背後から撃てないようにする。
バイカーたちのボスの名はディメンタス(クリス・ヘムズワース)。ディメンタスらのキャンプ地に到着。フュリオサの母はバイカーたちの服を来てマスクを被って潜入。
ディメンタスと対面。フュリオサを捕まえてきた男は緑のある土地の場所をディメンタスに報告しようとする。フュリオサがバイクを走らせ、そのバイクと男の首がロープで繋がれていたため窒息。首がちぎれそうになる。
ディメンタスはフュリオサを元の家に帰してやると言う。目的が緑のある土地の場所を知ることってのはバレバレ。
砂嵐に紛れてフュリオサの母はキャンプに忍び込み、フュリオサを救出。命乞いをする女バイカーを見逃してやる。
逃走。
見逃してやった女がディメンタスに報告したことで追われる。
フュリオサの母の背中が被弾。燃える。怪我をする。
フュリオサに果物の種を託す。
フュリオサに家に帰るよう伝え、バイクに乗せる。
フュリオサの母は岩場に隠れ、バイカーたちを1人ずつ射殺する。背後に回り込まれ、捕まる。
フュリオサの母は磔にされる。フュリオサは母を見捨てることができずに戻る。
ディメンタスは部下と嬉し涙と悲し涙の成分の違いについて話す。
フュリオサの母は苦しめられながら殺される。
フュリオサはディメンタスの娘として囚われる。


2.LESSONS FROM THE WASTELAND(荒れはてた地の教訓)
ディメンタス率いるバイカーたちはウォー・ボーイと遭遇。
水と作物に恵まれたイモータン・ジョーの砦にたどり着く。
ディメンタスは包囲し、降伏するようスピーカーを通して話す。
イモータン・ジョーはウォー・ボーイの恐ろしさを見せつける。ウォー・ボーイズは崖の上に並ぶ。ディメンタスの部下に好きなウォー・ボーイを1人選ばす。そいつに向かってイモータン・ジョーは「英雄の館が迎え入れてくれる」と声をかける。
選ばれたウォー・ボーイ「俺を見ろ!」
高所からロープでディメンタス率いるバイカーたちの真上まで滑り、飛び降りる。爆発。
イモータン・ジョー「我々には命知らずの戦士が972人もいる。選ばれれば皆ためらわず身を捧げる。死んで英雄になるのだ。イモータン・ジョーのために」
ディメンタスらはウォー・ボーイズに撃退される。

ディメンタスは砦にガソリンを供給しているガスタウンを見つける。部下の中から坊主頭の者たちを白く塗り、ウォー・ボーイズに変装させる。ウォー・ボーイズがバイカーたちに襲われているように見せかけ、そのために部下を殺す。それでガスタウンの扉を開けさせる。ガスタウンを占拠。
砦にてイモータン・ジョーと交渉。乳首を鎖で繋いでたためにディメンタス(クリス・ヘムズワース)の乳首が引きちぎれる。水や食料の配給を増やさせる。ディメンタスはフュリオサと医者を渡す。

フュリオサはイモータン・ジョーの妻たちとともに幽閉される。フュリオサは髪の毛を坊主頭にする。自分の髪の毛でカツラを作る。
イモータン・ジョーの息子の一人がフュリオサに手を出そうとする。カツラを掴んだ隙に、フュリオサは逃げる。

新しいドッグマン。『怒りのデスロード』で走ったデカ車(ウォータンク)を製造。そこで口の利けない少年のふりをして潜みながらフュリオサは働くことに。


3.THE STOWAWAY(潜伏)
ウォー・タンク作り。
警護隊長ジャックがウォー・タンクを運転する。燃料補給のために砦を離れる。
フュリオサはウォー・タンクに隠れ、逃走のタイミングを図る。
ディメンタスのバイカーたち。おそらくディメンタスと仲間割れしてるかもしれん奴らから襲撃を受ける。
ウォー・ボーイらが戦う。凧の要領で空からも襲われる。フュリオサとジャックは協力して戦う。
生き延びる。
ジャック「いい目を持ってるし冷静に対処できる。まだ未熟だが心に野獣を飼ってる」
フュリオサはジャックから戦い方を教わることになる。


4.HOMEWARD(故郷へ)
フュリオサとジャックは緑のある土地に行くことを考える。
燃料補給のために弾薬畑を訪れる。
そこはイモータン・ジョーも手出しができない。その理由は手出しをするとガスタウンを破壊されるから。
フュリオサとジャックはディメンタスらを襲撃。反撃される。フュリオサの左腕が体当りしてきた車に挟まる。
フュリオサとジャックは捕まる。
拷問。ジャックは車に鎖で繋がれ、走らされ、引きずられる。
フュリオサは潰れかけた左腕を鎖で繋がれ、宙吊りにされる。
ディメンタスはしばらくして飽きる。帰ろうとした時、フュリオサの左腕だけが残っていることに気づく。
フュリオサは片腕でバイクを操作し逃走。

フュリオサはイモータン・ジョーの砦へ。
イモータン・ジョー軍とディメンタス軍の戦争。
フュリオサは左腕に義手を着ける。


5.BEYOND VENGEANCE(復讐の彼方)
ディメンタス敗走。
フュリオサはディメンタスを追う。砂漠。対峙。

その後。
砦の高台。ガリガリに痩せ細り、仰向けに横たわるディメンタス。その股間から木が生えている。

『怒りのデスロード』の映像の一部。