yaaa

嵐が丘のyaaaのレビュー・感想・評価

嵐が丘(1988年製作の映画)
4.0
原作読んだことないけど、こんなに壮絶な話なのかと思う程激しい。
欲望をめぐる話なら「蜘蛛巣城」俺は君のこと大好きだー!バージョンに見える。
芸術という名の過剰や誇張をおもしろポイントに変換したら結構楽しめる。バタイユも絶賛した禁忌の物語と読み解いた吉田喜重監督は男女が見つめ会って…みたいなあまちゃんなことはしない。主人公、松田優作さんと田中裕子さん、石田えりさんらと濡場があるが強烈。優作さんの背部から犯しにかかる田中さんのアクロバティックなキス。石田さんのおっぱいを揉むというより乳を引きちぎろうとする優作さん。と過激に攻める。が、全体的にじんわり汗かくほどねっちょり繋いでいったら濃厚なのだが、結構スパーン、スパーンと省略して進行する。そこで熱が冷める感じ。長期の時間軸なのでしかたないが勿体ない。その分濃縮された優作さんと田中さんの狂気滲み出るお芝居は見もの。
強者ばっかりの現場なんで緊張感MAXなんかなと思ったが、メイキング見ると結構和気あいあい。なんかほっこり。
yaaa

yaaa