今、どれだけの人が覚えているだろう。
若年層は知らない人がいるのだろうか。
悲しいかな、そんなにも年月が経ってしまった。
なのに、めぐみさんは帰って来ない。
滋さんの「めぐみちゃん」という呼び声が頭から離れない。
ご家族にとっては、めぐみさんは引き離された時の年齢のまま。
北朝鮮に拉致されてからのシーンは想像がほとんどだろうが、めぐみさんを演じた女優さんの演技がすごかった。
実在の人物を演じた役者さんが「役が降りてきた」と言うのを聞いた事がある。
まさに、遠くからめぐみさんの思いが乗り移ったのではないかとさえ思った。
夢のシーンは辛かった。
本当に会わせてあげたかった。
ご両親は夢の中の様に、命に変えてもめぐみさんを救出したかっただろう。
このご時世コロナが蔓延し、それどころじゃないだろうと言う意見もあるだろう。
だけど、この問題が忘れさられてはいけない。
こんな事、許される訳がない。
この映画をもっと沢山観てもらわなければ。
滋さんの冥福をお祈りいたします。