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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-のdecapのレビュー・感想・評価

3.1
白人の貧困層の病理と“正しく”生き抜くことの難しさ。まずこれが事実ということに驚き、祖母役が本人に似すぎていてグレンクローズだということに気づかなかった。
貧困による諦めや後悔を感じ、家族であっても他人である一人の人の人生を理解することで、電卓を手に取り自分の未来に向き合うまでの流れがこの映画の全て。
過去と現実が行き交う演出は単調で退屈だが、母や祖母への視点もフラットで愛と厳しさが共存しているのが優しい。恐らくより多くを耐え忍んできた姉にも寄り添うのがとても良い。祖母がテスト用紙を眺めるシーンも素敵だった
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