まさなつ

トリュフォーの思春期のまさなつのレビュー・感想・評価

トリュフォーの思春期(1976年製作の映画)
4.0
久しぶりのトリュフォー。

実は、初めて観た時はそれほど強い印象はなかったのですが、今回久しぶりに再鑑賞したら、とても楽しかった。

思春期というか、歩き始めた頃の小さい子供から、小学生の高学年ぐらいまでの、子供たちの群像劇。ああ、先生や親も入ってるけど主役はやはり子供たち。

それぞれのエピソードが短編集のように紡がれていく。大人から見たら良いことも悪いことも子供にとっては普通のこと。ドラマチックでもなんでもない日常。そうそう、こういうことあったよな〜そのひとつひとつが、とても愛しい。それは、ちゃーんと、子供の目線まで降りて行って撮ってるから。トリュフォーの眼差しは、どこまでも愛に満ちている。

最後に先生が子供たちに向けた話は、まあ、なくても伝わるんだけど、トリュフォーの言いたことを全部言ってる。可愛い人だね、トリュフォー^_^
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