どこまで実話に基づいてるの?系
劇場で観ようとしてた裁判モノの作品。
思っていた以上にスリリングな展開で、なかなかに楽しめた。
妻殺しの容疑をかけられた夫を弁護する弁護士と、ある意味、部外者の主人公のお話。
パッとしない謎だらけの事件内容、胡散臭い証言、めちゃくちゃ怪しい男の登場…など裁判の中身だけでも十分に面白かったんだけど、それ以上に印象に残るのは主人公の執念。
まず、なんでそこまでやる気があるのかイマイチわからなかった。
人物相関図的に言うと、被告である男の娘が、主人公の息子の家庭教師。
雇っている家庭教師の父親の為にしては、人生を掛けすぎている主人公。
自ら弁護士を探して頼み込み、無償で弁護士から1人ではほぼムリな業務を押し付けられる。
シングルマザーなのに、子どものことは放ったらかし。
務め先も休んだり早退したり、仕事に手をつかずだったり。
弁護士に中盤に「お前イラネ」と言われてもすがり付く主人公。
とにかく、手がかりを探すことに血眼になり過ぎていて、物語の趣旨とはズレるけど、そこが超気になった。
で、肝心の主人公の業務は、弁護士が入手した怪しい通話記録。
およそ250時間分。
それを1人でひたすら聴く主人公。
映画だからかもしれないけど、その主人公が聞いている内容からポンポン重要な手がかりが見つかる。
いやいや、じゃあ増員してちゃんと調べた方がいいのでは…?と思って、また気が逸れる。
内容の方は、一応の展開も用意されていて、クライマックスはそれなりの盛り上がりを見せるが、なんせ実話に基づいている為、ちょっとスッキリはしない…。
裁判の結果よりも、主人公の今後の予定が気になる作品。