メッセージ性に溢れた最高の政治エンターテインメント！
原作小説が大好きだったので、話の内容はほぼその通りに、そして俳優たちの演技が私の想像以上にしてくれて、本当に本当に最高だった。
日本初のファーストジェントルマンとして、バタバタと巻き込まれて流されていく主人公の様子はクスリと笑えるけど、女性が総理となっていくことのハードルや総理が女性や弱者に寄り添う姿、夫婦のあり方を問うような場面では度々ホロリとさせられる。
そして俳優の演技も光りまくっていた。小説を読んだ時から「映像化して欲しい」と思っていたけど、凛子総理だけはなかなか想像できなかった。
美しく凛としているのに政治家。美人な女優は沢山いるけど、政治家だという説得力がある人なんているのか？と。
いた。中谷美紀、本当にすごく説得力があった。
終盤の選挙で田中圭と抱き合うシーンは「ありえないだろ」ってシーンなのに、あの2人がやると説得力が半端ない。
そういう、「小説では流せるけど映像化にはちょっと」みたいな部分を全部説得力を持たせて演じた田中圭・中谷美紀には拍手喝采！
また、サイドを固める俳優も小説のイメージのまんま。特に岸部一徳、余貴美子、木下ほうかはイメージどおり過ぎて泣ける。
