いけだほのか

ある人質 生還までの398日のいけだほのかのレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
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オンライン試写会記録


実際に報復殺害されている映像が公開されてるのを見たことがあるけど、こういう拷問や殺害などの行為を止めさせて、解放するにはかなり難しいんやろうな〜

殺害後にアメリカが人質救出の強化を宣言した事実があるように、やっぱり国家が非国家主体に対して何らかの策を取るのは政治的困難性があるんだろうなと。

日本でも人質が取られたことは記憶に新しいけど、救出後本人に対する誹謗中傷があったことを覚えてる。「危険な地域に行く方が悪い」っていう自己責任論も分かる。でもそれだと報道写真の存在意義がないなとか、事実を伝える人がいなくなるなとか、これに関しては色々な解釈があって難しいやつやなと再認識。

この作品を作るにあたって、実際に色々なヒアリングをしたんだろうなっていうのが分かる繊細な描写でした。
派手な演出はせず、淡々と進んでいくストーリーが現実味があって怖かったです。