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ある人質 生還までの398日のalsaceのレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
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終始緊張感が持続する作品。 

これ戦場じゃなくても、コロナ禍ではなく、通常の移動が出来る世界だったら、普通の人にも起こり得る状況かもと思いながら見てました。

例えば、観光地・景勝地での、誘拐やテロなんていうのもピンチや危機という観点では同じだと思うので。

個人的には、
シリアで勾留された主人公よりも、周りの家族や人質問題のプロの動向が気になってしまいました。

後は、見ながら気になってた事は、主人公の彼は拘束されている間何を考えていたのだろうかという事。勿論無事に帰る事が優先ではあるんだろうけど、13ヶ月も捕らえられていたら、その間に心証も色々変わってきそう。

主人公は万が一の事を気にかけて、セキュリティの専門家などへの連絡手段を確保していたけど、拘束されてしまう時は、やはりあるんだなと。

翻って今の日本。イラクの人質問題の時も自己責任で片付けられたし、アルジェリアの10人の人質見殺しの件もあるから、デンマーク政府の政策を無下に批判的には見られない状況だなと思いました。

主人公の彼。メガネの形とブロンドの髪が、ドラゴン・タトゥーの女の時のダニエル・クレイグに似てました。
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