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ある人質 生還までの398日の生茶のレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
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記録
2021年11本目


ISに誘拐された写真家、ダニエル・リューさんの実話。
本当はこの作品の数倍は辛かったと思う。
生還されて良かったと思う反面、大きな代償になりましたね。
有望な体操選手から怪我により人生に躓いてしまったダニエル。
大会前にあんな派手なデモンストレーションすんなやー!真剣にクルクル回るなよーダニエル!
案の定の人生の迷い道にハマる。
カメラマンとして人生の活路を見出そうとしたけど、安易に戦場に入ってしまい人質に。
ここからは家族と交渉人の物語。
交渉人さん、凄い。
不謹慎だけどカッコいいわ。
私なんかあの交渉人さんが軍隊率いて救出に行くのかな?なんて思ったバカです。
あくまで交渉人。
戦うのが仕事では無い。
冷静に国と家族とISとの架け橋となっている。
家族も凄い。
取り乱しはするけど、交渉人の話をしっかりと聞き従う。
それは大事な事ですね。
身代金集めももっと苦労したはずですが、ダニエル解放に繋がる努力は本当に凄いです。
この作品の珍しい所は開放までの日数を掲示しない事。
観てる方もいつダニエルが解放されるのか分からないので緊張感が生まれます。
観ているのが辛いシーンが多いですが、そんな中でも囚われた人達なりに友情を深め、助け合い、開放を喜んでくれる。
諦めの中に希望を見つけるのは困難です。
今を生きるのに生命をかけなければいけないのだから当然です。
平凡で退屈な毎日がどれだけ幸せか考えらせられます。
ダニエルの姉、アニタ役の女優さんの足の長さに驚愕。
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