もえしば

ある人質 生還までの398日のもえしばのレビュー・感想・評価

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)
3.7
実話だと知らずに見たので、
なんでいきなり写真家になるんだろう、、とか思ってたけど、
ほんとにその人がそうだったのね。

公開当時はほんとにISが毎日ニュースでやってる頃で、より怖いなと思った記憶がある。
なんのためにこんなこと、とかは多分日本人が考えたって到底わからない。
分かり合えないからこそ彼らはそのまま信念を貫いてあそこまでのことができるのだなと。

他のユーザーの感想・評価

shiroma

shiromaの感想・評価

3.9
全編かなりしんどい内容
終始緊張感漂う

母親の直談判に心動かされてコーヒー代上乗せで寄付した話は実話なんだろうか?

家族の諦めない姿には心打たれた

ダニエル一家の物語であるが、ジェームズの物語でもあった…

2人の別れ際のやりとりがとても印象に残る
日曜日の夜だから、食後に映画を観ようとしたのが失敗。背中がガチガチになるくらい緊張感のある作品だった。
米英に対するテロがあった頃、英国で暮らし、報道を通じて駆り立てられた憎悪と疑念が何をもたらすかや、人は真実ではなく見聞きした情報で理解するのだということを深く考えさせられたから、本作を観ても一概にイスラムを悪くは見れない。
本作を観て、思ったこと。久しぶりに、“グァンタナモ、僕たちが見た真実”を観ようということ。
maverick

maverickの感想・評価

4.2
2019年のデンマーク・スウェーデン・ノルウェー合作映画。ISの人質となりながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家ダニエル・リューの実話を基にした作品。


内容的にも重たい作品性。ダニエルが写真家となる経緯が描かれる序盤だけは割と軽め。だが彼が現地で拘束されてからは緊迫感がずっと続き、取り戻すために奔走する家族の姿には胸が痛む。主人公側と家族側との、両者の視点から事件が描かれている部分が見どころである。ダニエルが過酷な環境下にある中で、家族はどう立ち回っていたか。救出を手助けする専門家の動きも興味深い。テロリストとは交渉しないと政府は決めており、国には頼れない。そのような状況下でダニエルはどのように生還したのか。真相に驚く。

卑劣なISの行為には怒りしかない。その暴挙を世界に伝える人も必要である。だが彼らに捕まると高額な身代金を要求され、それを払うとテロの支援金とされてしまう。これに関しては確かに難しい問題であり、本作でもそれを考えさせる。ダニエルはしっかりと許可を取り、その範囲内で活動をしていた。にも関わらず襲撃されたのである。テロリストにはルールなど通用しない。だがそれを放置するのもそれはそれで問題だ。ルールを破った者は裁かなければならない。人質が取られても全く関与しない政府というのも愚かであると個人的には思う。

国に見放されても諦めずに金を集めようとする家族。ダニエルが夢破れて写真家に転身した時も甘やかさずに金にはシビアな面を見せた両親だが、高額な身代金を用意するために皆で団結する。少々冷え切った関係性の姉が献身的なのも涙を誘う。どんな時にも兄の味方をする妹の優しさ。家族の愛を感じさせる感動的な話である。

ダニエルを演じるために過酷な減量もしたエスベン・スメドの熱演が光る。テロリストとの交渉役として渋みのある演技を見せるのは、本作の共同監督も務めたアナス・ベアテルセン。気丈な姉を力強く演じるのは『特捜部Q 知りすぎたマルコ』のソフィー・トルプ。ダニエルと同様に捕まったジャーナリスト、ジェームズ・フォーリーを演じた『ロックンローラ』のトビー・ケベル。兄思いの愛らしい妹を演じるのは『ライダーズ・オブ・ジャスティス』のアンドレア・ハイク・ガデベルグ。全員が魅力的で目に留まる。


ダニエル奪還の決め手となる方法が驚き。これが無ければ彼は助からなかったかもしれない。テロリストに対する政府への対応など、様々なことを考えさせる話でもあった。真実を基に、感動的な話に仕上げた力作である。
面白いとかではなくただひしひしと、じわじわと苦痛を思い知らされた。あんまりすぎる。
デンマーク語原題「Ser du månen(月),Daniel 」「ダニエル、月は見える?」かな??家族の想い的な。知らんけど。

この作品のようなIS達の非道極まりない行いは、いつも身勝手で何の思想も感じない。どこに正義があるのだろうか?アメリカにもないけど...

戻ってこれたから映画になってるけど、犠牲になった方は数え切れないでしょうね。
RIN

RINの感想・評価

3.5
これ実話なんだよね…
とても評価が難しい。

日本人がISILに拘束された時の動画や画像を思い出したし犠牲者の方や遺族の方が出てくるシーンがあって涙が出そうになった。

ダニエルの家族が頑張ってるのにテロリストに干渉しないっていうデンマーク政府を見ていて気持ちはわからなくもないがイラッとしたが、
コーヒー代46クローネのくだりは自分に関係なければいいという考えの人ばかりじゃなくてほっこりした。
花梛

花梛の感想・評価

3.8
テロにどう対応するのか、というのは国の姿勢が問われるけれど……それはそれとして家族がもし捕らえられていたら割り切れないだろうなと思う。
物凄くヘビーな内容だけれど、実話であるので「本人が生きて帰って物語を伝えてくれたからこの作品がある」というのが救いよね。勿論、犠牲になった方が帰ってくるわけではないし、遺族の元に返されることもないという事実は消えてなくなりはしないけれど。

しかし、脚本のアナストマスイェンセンは監督作でのキャラクターとは違って驚くな

このレビューはネタバレを含みます

観てるのがかなり辛かったけど、このような映画を観ると自分だったらどうするか、というのを考えてしまう。
ダニエルが解放された後、交渉人や家族に感謝の気持ちを伝える場面がないのが気になったのは日本人的発想かな。
北野

北野の感想・評価

-
実話って重くてリアルなシーンが多いけどトマトのシーンは良かった。とまと!!!
shin

shinの感想・評価

4.2
実話。
シリア ISに囚われた写真家ダニエルの生還劇。捕虜となり拷問される裏側で家族が身代金集めに奔走。

テロリストとは一切交渉しない
非公式であっても身代金は出せない
っていうデンマーク政府の姿勢はすごく支持できる。
その一方で「非公式で政府がお金貸してくれ!」
「政府、法律なんて関係ない、私の弟なのよ!」
と捲し立てる姉の気持ちも分かり過ぎて観ててつらかった。
政府の立場と家族の必死の思いに挟まれた。

実情は映画で描かれるより劣悪で、1日2食の僅かな残飯、飯抜き日もあり、太ももを叩かれ過ぎて潰れた感覚になったとか。
ダニエルの解放後のコメント
「落ち着いて排便ができることがあまりにうれしくて涙がこぼれた」
人に見られる排便つらすぎる
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3.5

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やっぱ藤原竜也がいると厚みが出るな、、