ルサチマ

書かれた顔のルサチマのレビュー・感想・評価

書かれた顔(1995年製作の映画)
5.0
レナート・ベルタの室内空間の撮影は超越している。歌舞伎のドキュメンタリーではあるが、ベルタの撮影が映す彼らの舞台上の表現は映画としても大変素晴らしい。舞台芸者をここまで見事な映画のカメラで捉えた映像を見たことがない。自分にとっては『ジャン・ルノワールの演技指導』と同じくらいに(映画、演劇を超えて)芝居そのものについて考える重要な教材である。演じるキャラクターを一度カッコに括って演じるという歌舞伎的な発想そのものを見習いたい。
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